from LS
『風の歌を聴け』(あすか)
初めまして、LS2年のあすかです!
この度初めておすすめ資料の記事を書かせていただきます…!よろしくお願いします。
遠隔授業が終わって待ちに待った夏休み~!
ですが今年は一回も遊びに行く予定がありません(笑)
そのかわりに家にいる時間を楽しくするためにお金を使っています!
新しいパジャマを買って、ゲームを買って、映画を借りて…なんだかんだ家の中でも楽しく過ごせるものですね。
さて、今回私が紹介するのは『風の歌を聴け』です。
1970年の夏、海辺の街、「僕」と友人の「鼠」、そして左手の指が四本しかない女の子。
ビールを飲んで、煙草を吸って、ラジオを聴いて、そして「鼠」や女の子と過ごすうちに「僕」の夏はやがて過ぎ去っていきます。
――「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
この言葉は村上春樹さんの作品を読んだことがない人でも一度は聞いたことがあるかもしれません。
どういう意味だか、わかりますか…?
はっきり言って、私には「よくわかりません」(笑)
というと怒られてしまうかもしれませんが、この「よくわからない」が村上春樹さんの作品の楽しみ方の一つなんじゃないかなと思います。
少しぼやっとしていて、本題から逸れたところを詳細に、大事なことこそぼんやりと、そんな風に書かれています。
でもその言葉一つひとつがなぜかとても心に残る。
そしてもっともっと大人になったいつか、その言葉たちの意味がわかる日が来る…私はそう思います。
その日までゆっくりゆっくり熟成させたい言葉たちが詰まっているのです。
なんだか難しそう、と思っている人もちょっとだけのぞいてみてください。
2時間あれば読了できちゃいます。
この作品は『鼠三部作』と呼ばれるシリーズの中の最初の作品です。
続きの『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』も一緒に大学図書館で読めるので、ぜひ読んでみてくださいね。