from LS

『かもめ食堂』(えりか)

みなさん、こんにちは!LS4年のえりかです。
早いもので、年が明けてからもう半月も経ちましたね。年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。きっと、おうちでのんびりと過ごされた方も多いと思います。

今回、私が紹介するのは、そんなのんびりとした時間にぴったりな映画『かもめ食堂』です。
このお話は、サチエ(小林聡美)がフィンランドのヘルシンキにオープンした「かもめ食堂」を舞台に、偶然出会ったミドリ(片桐はいり)、マサコ(もたいまさこ)ら3人の日常が描かれています。
この映画には、派手な起承転結はありません。でも、そうだからこそ、心にそっと寄り添ってくれる映画だと思っています。
魅力は書ききれないほどあるのですが、今回は私が特に好きなシーンをひとつご紹介します。
オープンしてから、お客さんが全く来ないかもめ食堂の様子を見て、ミドリは「もしもこの先ずっとお客さんが来なかったら……」とサチエに言います。すると、サチエは焦る様子もなくこう答えます。「そのときはそのとき。やめちゃいます! でも、大丈夫」。
このサチエの「大丈夫」という言葉には、きっと確かな根拠があるわけではないのだと思います。でも、だからといって投げやりになって言っているわけではないのです。彼女の中にはずっしりとした穏やかな部分があるからこそ、この言葉がしっかりして聞こえるのです。このシーンを観ていると、こちらまでそのずっしりとした穏やかな心を分けてもらえる気がして、元気になるシーンです。
また、題名に「食堂」とあるように、劇中のおいしそうな食べ物たちも見どころです。おにぎりや生姜焼き……どれを見ていても、思わずじゅるりとしてしまいます! なかでもイチオシはシナモンロールを焼くシーン。画面越しに、あのシナモンのいい匂いがしてきそうです……! あー!食べたい!

目まぐるしく変化していく日々の中で、やらなければならないことに追われてしまいがちですが、たまには『かもめ食堂』とともにのんびりするのもおすすめです!

『かもめ食堂』脚本・監督 荻上尚子 2006年

請求記号:DV77b/O21k
登録番号:P6697
バーコード番号:001104640G
AVゾーンの利用が再開されたらB2Fで!