from LS

『断片的なものの社会学』(ちぇる)

いかがお過ごしですか?
LS3年のちぇるです。

今年も早いもので、もう下半期に突入してしまいましたね。みなさん、日々の生活、人間関係、色々なことがあったことでしょう。ちょっぴり疲れたり、悩んだりしていることはないですか?
そこで、今回は心を落ち着かせてくれるような1冊 『断片的なものの社会学』(岸政彦 著)を紹介したいと思います。
この本は、社会学者である筆者の身の回りで起こった「断片的なもの」について書かれているエッセイ集です。
「社会学」とタイトルに入っているので、小難しそうに思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
読者に特定の知識を求めることはなく、文章も平易な言葉で書かれています。
かなり読みやすいのではないかと思います。
筆者が語る「断片的なもの」についてのエピソードは淡々としつつも、何処か温かみを感じられるものばかりです。
 
本文で

『だからどうした、ということではないが、ただそれでも、そういうことがある、と言うことはできる。』

という一文で締めくくられている箇所があります。
僕の頭の中で、もやもやしていたものに光が差し込んだ瞬間でした。

あるブログに、この本から文章が引用されていて心を掴まれたことがきっかけで僕はこの本と出会いました。
読後、何かが心に残る1冊だと思いますので、是非読んでほしいです。

『断片的なものの社会学』

 岸政彦著  2015年
請求記号:914.6/KI56d
登録番号:Y272294
バーコード番号:001509109P
配架場所:2F