from LS
『箱庭図書館』(中村)
こんにちは!LS3年の中村です。
今回私が紹介するのは、乙一さんの『箱庭図書館』です。
この本は6つの小説が入った短編集になります。その中のお話の一つを、ごく簡単にですが紹介していこうと思います。
「コンビニ日和!」
「ぼく」はコンビニでアルバイトをしています。二十四時間営業でもない、流行らない店です。
その日最後のお客さんが出て行き、さて店を閉めようとしたところ、一人の青年が店を訪れました。店を閉めたいにも関わらず、彼は手ぶらで店の中を彷徨きます。ちらちらと、レジに視線を寄越しながら…。
その青年は、なんとコンビニ強盗だったのです!彼は「ぼく」の喉元に、売り物のカッターナイフを突きつけました。
金銭を要求する強盗に対し、一緒に働いていた島中さんは店に大した金はない、商品を持っていくと良いと伝えました。
強盗が買い物をする最中、警察官が来店します。強盗にカッターナイフを突きつけられたままの「ぼく」は警察官から隠れます。島中さんは必死に警察官の気を逸らしますが、バレるのも時間の問題…。
そこで「ぼく」は強盗に店の制服を着ることを提案をします。
深夜のコンビニでおきた風変りな強盗事件。何故、「ぼく」は強盗に制服を渡したのか。何故、警察官に強盗の存在を知らせないのか。
その理由は、生命の危機とはまた別のところにあるのです。
「物語を紡ぐ町」を舞台にした物語。クスッと笑えるようなものから、ミステリ、ホラー、恋愛まで、乙一さんの魅力がぎゅっと詰まっています。また、どれも短いお話なので、気分転換にもぴったりです。
どうぞ、お手に取ってみてください。
『箱庭図書館』
乙一著 2011年
請求記号:913.6/O87h
登録番号:Y219892
バーコード番号:001344691S
配架場所:2F
登録番号:Y219892
バーコード番号:001344691S
配架場所:2F