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『アクロイド殺人事件』(大野)

こんにちは!LS1年の大野です。
夏休みも終わり、だんだんと秋の気配が感じられるようになってきました。秋と言えば、読書の秋ですね!
 
ということで、今回私が紹介するのは、アガサ・クリスティの『アクロイド殺人事件』です。クリスティといえば、言わずと知れたミステリーの女王ですね。「名探偵ポアロ」の名はご存じの方も多いのではないでしょうか。本作もこの「ポアロ」シリーズの一作で、クリスティの代表作の一つです。
 
イギリスのとある村に住む資産家、ロジャー・アクロイド氏が殺害されたことから物語は始まります。死体の第一発見者であるシェパード医師が、ポアロ氏の助手として共に事件を捜査してしていきます。しかし捜査が進むにつれ、ポアロ氏はあることに気づきます。「この部屋におられるみなさんは、一人のこらず、なにかをわたしから隠そうとしておられる。」アクロイド家の人々が隠した真実と事件の真相とは-。
 
本作を読むにあたって、やはりポアロ氏の挙動は目が離せません。探偵といえば、シャーロック・ホームズ、スマートでカッコいいイメージがあると思います。しかしポアロ氏は、そのイメージに沿わない探偵です。口髭をたくわえたベルギー人の小男。かなりの自信家で、とても癖のある人物です。しかしひと度事件を前にすれば、彼の鋭い観察眼と優れた「小さな灰色の脳細胞」を駆使して真相を導きだします。普段の変人ぶりからは想像がつかないほどの推理力で、登場人物や私たち読者をも驚かせます。
 
また、本作ではかなり大胆なトリックが用いられています。このトリックに初見で気づくことができる人は少ないでしょう。あなたはクリスティが仕掛けたトリックを見破ることができるでしょうか。
 
今回は「名探偵ポアロ」のなかの一作を紹介しましたが、ポアロ氏の活躍はこの他にもたくさんあります。秋の夜長に「ポアロ」シリーズを読んでみてはいかがでしょうか。

『アクロイド殺人事件』

アガサ・クリスティー著 ; 中村能三訳 1958年
 
請求記号:933/C58m
登録番号:241817
バーコード番号:000811522J
配架場所:文庫コーナー(1F)

【英語のリーダーもあります】
請求記号:837.7/C84/4-MU
登録番号:Y237337
バーコード番号:001402401C
配架場所:1F 英語多読コーナー