from LS

『舞妓はレディ』(ちえみ)

こんにちは、LS2年のちえみです!
本『「自分」の壁』(こちら)に続き、映画『舞妓はレディ』を紹介します!
 
田舎から出てきた主人公の春子(上白石萌音)が京都の花街、下八軒で舞妓を目指すというストーリー(実際に京都に上七軒という花街があるみたいです!)。舞妓になるため全く知らない場所で苦戦しながらも成長していく春子を見ているとつい応援したくなります!
 
鹿児島出身の祖父と青森出身の祖母に育てられ、鹿児島弁と津軽弁のバイリンガルという春子の独特な言葉は方言好きにはたまらない…。
NHKの大河ドラマや朝ドラ、そして「恋つづ」などでも注目の女優、上白石萌音さんのまっすぐな演技につい見入ってしまいます。ミュージカル部分も多く、着物で踊るシーンは、着物を着てそんなにも動けるのかと驚きました。華やかなイメージの舞妓さんですが、実際は厳しい環境の中で稽古の日々を送っています。艶やかな舞妓さんと花街の雰囲気にうっとりするはず。
 
私はこの映画には、今の私たちに響くメッセージが込められているのではと思いました。
見知らぬ街で初めての人たちと関係を築いていくことの難しさです。そしてそれは、大学に入り、初めての人たちと一緒に時間を過ごすという大学生に通ずる部分でもあります。学校内だけではなく、それ以外の様々な活動に新しいことやものとの出会いがあります。
しかし現在はコロナ禍で人と会うことが難しく、孤独を感じている人も多いかと思います。この映画は春子を含め本当にたくさんの人が、新しい環境や変わっていく社会の中でどのように過ごしていくのが良いか、苦しみながらも考えているのだと気づかせてくれます。京都に飛び込んだ春子としてだけではなく、未知のものに触れあうときの怖さやワクワクを感じる自分自身がそこに重なります。
 
この映画を見ることでコロナ禍で大きくなった不安が少しでも軽くなれば良いなと思います。映画が進むにつれて、徐々に晴れやかになっていく春子の表情にも注目です。
 
AVゾーンが自由に使えるようになったら、ぜひ手に取ってみてください!
 
見終わったあなたはきっと「おたのもうします」とつぶやいていることでしょう。

『舞妓はレディ』周防正行監督・脚本 2015年

請求記号:DV77b/SU75m
登録番号:Q015740
バーコード番号:001365839Z
AVゾーンの利用が再開されたらB2Fで!